インフルエンザワクチンに防腐剤が入っているのはなぜ?
防腐剤の入っているインフルエンザワクチンがあるのはなぜなのでしょうか。
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
の2種類あります。
生ワクチンには本物の生きたフレッシュなウイルスがちょっとだけ入っています。
ある意味、注射してあなたの体に病原体をうつすわけですね。
これに対して不活化ワクチンには生きているウイルスが入っているわけではありません。
あなたの体に悪さしない死んだウイルスが不活化ワクチンには入っています。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。
不活化ワクチンは、死んだウイルスを使用しています。
新鮮さが求められているわけではありません。
たとえばフレッシュな取れたての生野菜(生ワクチン)と
加熱して加工した缶詰に入った野菜(不活化ワクチン)だったら
生野菜(生ワクチン)の方がすぐに腐ってしまうでしょう。
これと同じでワクチンも生ワクチンと不活化ワクチンだったら
生ワクチンの方が腐りやすいから消費期限が短いです。
逆に不活化ワクチンは腐りにくいから消費期限は長いです。
ただ、不活化ワクチンは1本のビンで1人分使い切るタイプではありません。
1本のインフルエンザワクチンで、複数人に分けて使います。
したがってインフルエンザワクチンを含む不活化ワクチンは
1回ビンに針を入れてワクチンを吸ったあと、もしかしたら1ヶ月くらい
使いまわすかもしれません。
ただ針を1回でもワクチンのビンの中に入れたら
その瞬間にばい菌も一緒に入る可能性があります。
ワクチンのビンの中でばい菌が繁殖するかもしれないわけですね。
そのためインフルエンザワクチンを含む不活化ワクチンには防腐剤が入っているのです。
ばい菌の繁殖を防ぐための防腐剤です。
「野菜だってオーガニックのものしか食べないのに
インフルエンザワクチンに防腐剤が入っているのは許せない!プンプン!」
と怒る方もいるかもしれません。
現在は防腐剤などの添加物の入っていないインフルエンザワクチンもあります。
どうしても防腐剤の入っていないインフルエンザワクチンを求めるなら必ずクリニックに
「そちらのインフルエンザワクチンには防腐剤が入っていないものがありますか?」
と聞いてみてください。
最後にまとめますとインフルエンザワクチンに防腐剤が入っている理由は
ワクチンを1ヶ月くらい使いまわすので、
ワクチンのビンの中でばい菌が繁殖するのを防ぐためです
防腐剤の入ったインフルエンザワクチンをどうしても受け入れられない方、
病気になりにくい体作りを心がけましょう。
こちらの書籍が参考になりますよ。
⇒一生インフルエンザにかからない体質の作り方 [ 村上一裕 ]
こちらも参考に!⇒インフルエンザワクチンで起こり得る副反応とは?
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