インフルエンザ脳症は予防接種で防ぐことができるの?
インフルエンザは普通の風邪よりも長期間、頭痛に悩まされます。
しかも普通の風邪よりインフルエンザの方が頭痛の痛みがひどいです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒インフルエンザはなぜ風邪よりひどい頭痛を伴うの?
さらに
- お薬の副作用
- インフルエンザの病状の悪化
などによってインフルエンザ脳症を起こすこともあります。
インフルエンザ脳症とはインフルエンザウイルスが原因で
脳などの神経細胞が壊され、全身の臓器の機能が悪くなってしまう状態です。
病気が改善しても重い脳障害に悩まされることもあります。
ただの高熱や頭痛などの症状だけならインフルエンザも
よく寝て休息をとれば改善することがほとんどなので予防接種を受けない方も多いです。
ところがインフルエンザ脳症になると治っても重い後遺症に悩まされることもあるわけです。
だからインフルエンザ脳症にならないために
予防接種を受けようか?検討している方がいます。
実際のところインフルエンザワクチン(予防接種)は
インフルエンザ脳症の予防になるのでしょうか?
予防接種はインフルエンザ脳症の予防になるの?
結論としてはインフルエンザワクチン(予防接種)はインフルエンザ脳症の予防になりません。
インフルエンザ脳症に効果がないということです。
インフルエンザ脳症の患者さんが予防接種を受けていたかどうか?調べたデータがあります。
そのデータによると
- 予防接種を受けていない・・・83%
- 予防接種を2回受けていた・・・14%
- 予防接種を1回受けていた・・・3%
でした。
他のデータだとインフルエンザ脳症の患者さんのうち24%の方は
予防接種を受けていたそうです。
このことから、予防接種はインフルエンザ脳症の予防になるとはいえません。
もし予防接種に効果があるなら
一度でも受けていたらほぼ100%インフルエンザ脳症にかかっていないはずです。
「じゃ、インフルエンザにもしかかったらタミフルなどの抗インフルエンザ薬を飲めば
脳症の予防になるの?」と考える方もいるでしょう。
でもタミフルなどのインフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬を飲んでも
インフルエンザ脳症の予防や治療になりません。
最後にまとめますと予防接種はインフルエンザ脳症の予防になるか?
というと、予防にはなりません。
あと、いくらインフルエンザによる高熱や頭痛がつらいからといって
こちらの解熱鎮痛薬を飲むと、脳症になる確率が上がってしまいます。
もし高熱や頭痛でつらいならこちらの記事で解説している解熱鎮痛剤を服用するようにしましょう。
こちらも参考に!⇒詳細はコチラ
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